本日、『国際チャリティー・デー』は、2012年12月の国連総会で制定された国際デーの一つです。
日付の由来は、貧困や病気、災害などに苦しむ人々を支援するために活動したマザー・テレサ(Mother Teresa、1910~1997年)の命日にちなんでいます。
マザー・テレサと聞いて想像するとおり、世界中のより多くの人々にボランティア活動や慈善活動の重要性について啓発し、参加を呼び掛けることを目的として制定されました。
また、世界中から慕われていたマザー・テレサを偲び、貧しく弱い立場にある人々のために活動するチャリティーの精神を広めたいとの想いも込められています。

インドのコルカタ(カルカッタ)で始まったテレサの貧しい人々のための活動は、後進の修道女たちによって全世界に広められています。
生前からその活動は高く評価され、1973年のテンプルトン賞、1979年のノーベル平和賞、1980年のバーラト・ラトナ賞(インドで国民に与えられる最高の賞)、1983年にエリザベス2世から優秀修道会賞など多くの賞も受けられました。
また、チャリティー(charity)とは、慈善や慈愛、思いやり、寛容などを意味する言葉です。
チャリティーコンサートや募金の受付などのイメージが強いですが、現在では社会に対する貢献全般がチャリティーであると言えるとされています。

そんな『国際チャリティー・デー』におすすめする本は、『どうぞのいす』(香山 美子/作、柿本 幸造/絵・ひさかたチャイルド・1998)という絵本です。


うさぎが作った「どうぞのいす」に、最初に置かれたのはどんぐり。
その後、動物たちは「どうぞ」と書かれた椅子を見つけ、そこにあるものをいただく代わりに、自分の持っているものを置いていきます。
相手の顔を見ることもなく、直接「ありがとう」と言われることもありません。
それでも、「次の人のために」というやさしい気持ちがつながっていきます。

この絵本を読むと、思いやりとは、大きなことをすることだけではないのだと気づかされます。
自分が受け取ったものを、次の誰かへ渡していく。その小さな行動が、別の誰かを笑顔にすることがあります。
実際に私たちの生活する中にも、困っている人に「大丈夫?」と声をかけること、誰かの話を最後まで聞くこと、自分が使わなくなったものを必要としている人に譲ること、家族や友達のためにちょっとしたお手伝いをすることなど、考えたらきりがないほどたくさんの「思いやり」があふれています。

他にも南関町図書館〈このみch-i〉には、チャリティーをテーマにした本がたくさんあるので探しに来てみてください。
『国際チャリティー・デー』や『どうぞのいす』をきっかけに、世界のどこかで困っている人について知ること以外にも、自分のすぐそばにいる人に目を向けてみませんか。
「誰かのために、私にもできることがある」。そんな気持ちを、本との出会いから見つけてもらえたら嬉しく思います。

2026年
10月10日(土)
Weather
開館時間:10:00~19:30
月曜日休館