みなさんは、津田梅子という女性を知っていますか?
津田梅子は、2024年に発行された新しい5,000円札の肖像として知られる人物です。

そして、今日9月14日は、梅子が 「女子英学塾を設立した日」 です。

1900(明治33)年のこの日、東京府麹町区(いまの東京都千代田区)に女子英学塾(現在の津田塾大学)を設立しました。
「男性と協同して対等に力を発揮できる女性」の育成をめざした、女子高等教育の先がけとなる学校でした。

6歳でアメリカへ渡り、11年間の学びを経験した梅子は、「女性にも教育が必要だ」という強い思いを抱き、日本の女子教育の道を切り開きました。
五千円札に描かれている梅子の姿からは、そんな彼女の生き方や思いを想像することができます。

9月14日をきっかけに、五千円札の肖像となった津田梅子の歩みを、『津田梅子 日本女性の地位向上のため熱い心でたたかい続けた』(中川 千英子/文、もかん/絵、髙木 まさき/監修・学研プラス・2019)でたどってみませんか。

梅子は1864年に生まれ、6歳で岩倉使節団とともにアメリカへ渡った5人の女子留学生の一人です。
11年間の海外生活で学んだ経験は、その後の人生に大きな影響を与えました。

帰国した梅子は英語を身につけていた一方、日本語を十分に話せなくなっており、女性が活躍できる場所も限られていました。
それでも英語教師として働きながら、女性がより高度な教育を受けられる環境が必要だと考えるようになります。
その思いから再びアメリカへ留学し、学びを深めました。
帰国後は女子教育のために力をつくし、1900年には女子英学塾を開校。
現在の津田塾大学へとつながる学校をつくりました。

梅子が目指したのは、英語や知識を教えるだけではなく、自分で考え、広い視野を持ち、自分の人生を切り開いていける女性を育てる教育でした。

この本では、アメリカでの生活や学び、帰国後の苦労、女子教育にかけた梅子の思いが分かりやすく描かれています。
時代の壁にぶつかりながらも、信じた道をあきらめず進み続けた梅子の生き方から、学ぶことの大切さや未来を切り開く勇気を感じられる一冊です。
梅子が残した「女性も男性と同じように学び、自分の力で未来を切り開く」という考えは、今にもつながる大切なメッセージです。

もう一つ私が心に残った言葉は、「古い時代の狭量さ、偏屈さをみなさんから追い払い、新しいことを求めつつ、過去の日本女性が伝えてきた優れたものはすべて保つ努力をしてください」です。
この言葉から、進歩的な考えを持った梅子ですが、日本の良いところや伝統も大切していることがわかります。
私自身も、そういったことを少しで見習いたいと思いました。

巻末には、資料も豊富に掲載されています。この機会にぜひ読んでみて下さい。

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