9月12日は、宇宙の日です。
この日は、1992年9月12日、毛利衛さんがスペースシャトル「エンデバー」に搭乗し、日本人として初めて宇宙に飛び立ったことを記念して制定されました。
1992年は「国際宇宙年」。世界中で宇宙について考え、同時に、宇宙から地球を見つめることで、地球環境について考えようという気運が高まった年でもあります。
宇宙から撮影された地球の写真を見ると、そこに国境は見えません。
ただ一つの青い惑星が、暗い宇宙に浮かんでいます。
夜の地球からのまばゆく見える灯りにも驚かされます。
宇宙を知ることは、遠い星のことを知るだけではありません。むしろ、私たちが暮らす地球という星を知ることなのかもしれません。
私は小さい頃から宇宙には興味があり、光年という単位や宇宙には果てがないという話に畏怖を感じていました。
また、UFOや宇宙人の本を読みあさりすぎて、連れ去られるのではないかと1人夜の空を見るのが怖かったことを思い出します。
しかるに、宇宙人が出てくる映画が大好きで、E.T.から始まり、エイリアン、プレデター、アバター各シリーズは、私の沼です。
もう一つ、夜の空を見る度に、高校3年の夏休み、能古島でのキャンプを思い出します。
波の音を聞きながら満天の星空を眺めていると、流れ星が一つまた一つと流れ始め、数え切れないほどの流れ星に、感動を超えて恐怖すら覚えたことを強烈に覚えています。
それは、地球の終わりではなく、夏の定番のペルセウス座流星群であることを後で知りました。
〈ukara〉でも、この夏8月12日・13日に、ペルセウス座流星群を見る星空観察会を開催いたしました。
大勢の家族、カップルの皆さんに遠方からもお出かけくださり、なかなかの盛況となりました。
ただ雲が多く数個の流れ星にしか出会えませんでしたが、観察会の終盤には流れ星の中でもひと際大きく強い光を放つ「火球」も見ることができました。
これからも折を見て開催しますのでお楽しみに。
この観察会では、人工衛星の光跡を何個も見ました。
現在では、16,000個もの人工衛星が地球の周りを飛んでいて、人工衛星から送られてくる情報が、天気予報や災害監視、通信、位置情報など、私たちの暮らしを支えています。
宇宙はもはや遠い場所ではなく、私たちの日常と深く結びついているといえます。
今回ご紹介するのは、
『野口さん、宇宙ってどんなにおいですか?』(野口聡一/著、大江麻理子/著・朝日新聞出版・2012)

宇宙の本は数々あれど、難解でとっつきにくいというのが正直なところではないでしょうか。
この本は、宇宙ステーション滞在時に当時のTwitter(現在のX)で美しい地球の写真を発信したり、宇宙を伝える本を何冊も書かれている野口聡一さんと宇宙の魅力にはまっているテレビ東京の大江麻理子さんとの対談集です。
宇宙のことを宇宙飛行士の経験、視点から、大江さんの様々な質問に答える形ですので、宇宙に匂いがあるのか?を始め、面白くて、興味深くて、わかりやすく宇宙を知ることができますので、宇宙知識の入口として、宇宙を別の角度から知ることができる最適の本です。
そして、もう1冊。野口さんが撮った地球の写真からも見えてくる地球環境の問題。
『図説 人新世―環境破壊と気候変動の人類史』(ギスリ・パルソン/著、長谷川 眞理子/監修、梅田 智世/訳・東京書籍・2021)

「人新世」この言葉をご存じでしょうか?知っている人は知っている、けれど知らない人は知らない。当たり前ですが…。
でも、今を生きる1人の人間として、理解しておかなければならないキーワードであることに間違いありません。
この50年、急速に地球環境が悪化している原因は、人間の欲求の追究と実現の結果である。
「人新世」とは、人間が関わることによって生まれた、新しい地球危機の時代を指します。
世界中から送られてくる異常気象による災害の数々。
直近では、令和8年夏の西日本の猛暑と無降雨、東日本の豪雨。
世界を見ればヨーロッパの熱波、そして8月26日に発災したネパールの土石流災害。
温暖化への対策が叫ばれながら、自国の利益にのみ固執する超大国のエゴ。
昔の地球環境に戻るのは、すでに手遅れでしょう。
世界が一つになったとしても、経済を含め現状の変更は難しいでしょう。
もう覚悟を決めるしかありません。
私たちにできる事はあるのでしょうか。
私たちが生きる今、そして未来、「人新世」を理解する上で必読の1冊です。


