みなさんは、タクシーを利用したことありますか?
公共交通機関の少ない南関町で、タクシーや福祉タクシー、そして乗合タクシーは地域の人たちのお出かけになくてはならないものです。

今日、8月5日は 「タクシーの日」 です。
わが国で最初にタクシーが誕生したのは1912(大正元)年8月5日、東京・麹町区有楽町の数寄屋橋付近(現在の有楽町マリオンの地点)に設立された「タクシー自働車株式会社」でした。

営業開始時にはフォード車6台が導入され、上野と新橋に営業所が設けられました。
このタクシーが、それまでのハイヤーと大きく異なっていたのは、料金の算出にタクシーメーターを採用した点です。

タクシーメーターによる正確で公平な料金算出は当時としては画期的であり、利用者に安心感を与えました。
また、ハイヤーに比べて利用しやすい料金設定であったことから、多くの人々に歓迎され、日本におけるタクシーの普及につながりました。
参考:一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会HP「タクシーの日」https://www.taxi-tokyo.or.jp/taxiday/index.html(最終確認日:2026年8月1日)

そこで、8月5日 「タクシーの日」にちなみ、あまんきみこさんの 『車のいろは空のいろ 白いぼうし』 (あまんきみこ/作 黒井健/絵・ポプラ社・2022)のシリーズをご紹介します。

空色のタクシーを走らせる親切な運転手・松井さんと、彼の車に乗り込む不思議な乗客たちとの心温まる交流を描いた本作。
子どもの頃、国語の教科書に載っていた「白いぼうし」で、この物語に出会った方も多いのではないでしょうか。
近年リニューアルされた新装版では、絵本「ごんぎつね」などで知られる画家・黒井健さんが絵を手掛けられています。
黒井さんの繊細でやわらかなタッチ、美しい色彩の絵が物語と見事に調和しています。

この作品は「白いぼうし」など、子どもたちがワクワクするファンタジーであると同時に、大人こそ読んでほしい深いテーマ性を持ち合わせていると思います。
8月のこの時期、大人こそ読んでほしいのが収録作「すずかけ通り三丁目」です。
松井さんが乗せたのは、今は存在しない地名を告げる上品な女性。
辿り着いた先で描かれるのは、かつての戦災で失われた街の記憶と、幼くして逝った我が子を思い続ける母親の深い愛でした。
「息子たちは何年たっても三歳なのです。母親の私だけが年をとっていきます。でも、息子を想う時だけはときだけは、元のわかさに戻る気がします」という言葉は、胸を強く打ちます。

子どもには、命の大切さや他者への思いやりを、大人には大切な祈りを思い出させてくれる一冊です。
ぜひ、この夏読んでみてください。

『新装版 車のいろは空のいろ』は、シリーズで全4冊あります。
よかったら、これらも合わせて読んでみてくださいね。

 

 

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