8月25日は、1958年に世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」が発売されたことを記念する即席ラーメンの日です。
2018年NHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」で、チキンラーメンを生み出した安藤百福・仁子夫妻の半生が描かれていましたね。
楽しまれた方も多かったと思います。
鍋ひとつで調理でき、保存性が高く、誰でも同じ味を再現できるという革新性は、戦後の食生活を支えただけでなく、世界の食文化に革命を起こす大発明でした。

小学生の頃の土曜日の昼飯は、タマネギと玉子を入れた「出前一丁」や「札幌一番味噌ラーメン」をよく食べていたことを思い出します。
1971年に発売された「カップヌードル」は、翌年極寒の2月に起こったあさま山荘事件の時に警察官に配られ、それを食べる様子がテレビ中継で流されてたことで、当初非常食用途だったものが一般販売されて爆発的に売れたというエピソードは有名ですね。

もはや災害時の非常食としてなくてはならないカップ麺ですが、お湯がなくても水で食べられることをご存じですか?
通常より時間はかかりますが、冷やし○○として、十分に味わえるとのこと。
警視庁警備部災害対策課が「非常食を少ない水と火で食べられるようにする」方法を公式SNSで発信しています。
最近では、冷水専用のカップヌードルが販売されています。

今や国民食?スーパーの棚を埋め尽くしている即席麺の日本での年間総需要が約60億食。
内訳は袋麺が3割、カップ麺が7割。
国内1人当たりの年間消費量が約48食。
国内市場シェアでは、日清食品が約33%でトップ、次いで東洋水産、明星食品、サンヨー食品と続きます。
なるほど納得ですね。

健康志向の強い私がどうしても気になる安全面ですが、製造工程の衛生管理や添加物の基準は国際的に整備され、容器の安全性も法的に管理されているということです。
もちろん適切な摂取と調理が前提で、食べ過ぎは生活習慣病の要因になるので気をつけましょう。
月4個なら健康被害もないですね。

現在の即席麺は単なる「早く食べられる食品」から、生活の変化や技術革新、社会の価値観を映す文化的アイコンとして今も進化を続けているのです。
そこで紹介するのが、この2冊です。

■『安藤百福 即席めんで食に革命をもたらした発明家 実業家・日清食品創業者』(筑摩書房編集部/著・筑摩書房・2015)
即席ラーメン誕生の背景、安藤百福の発想と執念、食を通じた社会課題への挑戦が、平易な文章で読みやすく描かれています。たかがラーメンされどラーメン。即席麺とともに歩いてきた人生の一場面一場面を振り返りながら、一気に読める1冊です。


■『インスタントラーメン図鑑 : この1冊でラーメンのすべてがわかる!』(日本即席食品工業協会/編・日本即席食品工業協会)
インスタントラーメンに対する疑問「栄養バランスが良くない」「塩分・脂分が多い」「カロリーが高い」「容器から溶け出しているはず」が、私の思い込みだったと気づかされた丁寧な解説をはじめ、即席麺の歴史、技術、国際展開、安全基準などが平易な文章とイラストで紹介されていて、即席麺の世界を深く理解するうえで最適な一冊です。

 

2026年
9月15日(火)
Weather
開館時間:10:00~19:30
月曜日休館