1877年(明治10年)の今日、東京・上野公園で第1回内国勧業博覧会が開催され、会場中央の人工池に日本初の西洋式の噴水が作られたとされています。
西南戦争開戦の中でのできことでした。
この博覧会は、日本が参加した4年前の1873年(明治6年)のウィーン万国博覧会を参考に、初代内務卿・大久保利通(おおくぼ としみち、1830~1878年)が推し進めたものでした。
内国勧業博覧会の閉場は同年の11月30日で、日数は102日、入場者数は約45万人にも上ったそうです。水が光を受けてきらめいたり、細かな水しぶきが風に飛んできたり。噴水は、暑さの中に小さな「涼」を届けてくれる存在です。
今では公園や広場、駅前など、さまざまな場所で見かける噴水ですが、当時の人にとっては、洋風の新しい景観を感じさせるものだったのかもしれません。

そんな夏にはうれしい「噴水の日」である今日、紹介するのは『にじ 空となかよくなる天気の写真えほん』(荒木健太郎/文・写真・絵・金の星社・2025)という本です。
この本では、さまざまな虹の姿を美しい写真で見ることができます。
空いっぱいにかかる大きな虹だけでなく、身近なところで見つけられる虹にも目を向けた内容になっています。
もちろん、公園の噴水でもきれいな虹ができる様子が載っていますよ。

この本を読んでいると、噴水をただ「水が出てくるもの」として見るのではなく、「今日は虹が見えるかな?」と観察してみたい気持ちになります。
虹は、特別な場所に行かなければ見られないものではありません。
雨が降ったあと、ホースで庭に水をまいたとき、そして公園の噴水など、身近なところにも虹を見つけるチャンスがたくさんあります。
虹を見つけると、なぜか嬉しくなりますね。
虹が出ていることを誰かに教えたくなったり、しばらく立ち止まって眺めていたくなったり。
虹は、ほんの短い時間でも、私たちの心を明るくしてくれるものです。

忙しい毎日の中で、景色をゆっくり眺めることも少なくなりました。
でも、ほんの少し立ち止まって周りに目を向けてみると、日常の中にも心を嬉しくしてくれるものが隠れています。
虹を見つけることは、小さな幸せを見つけることなのかもしれません。
きっとこの本を読んだら、いつもの生活の中で虹を探してみたくなることでしょう。
ぜひ噴水の日をきっかけに、この本を読んで身近なところにある虹を探してみてください。
見つけた虹が、いつもの一日を少しだけ特別な日にしてくれるかもしれません。

2026年
10月10日(土)
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