今日8月18日は「高校野球記念日」です。
1915年のこの日、第一回全国中等学校優勝野球大会(いまの全国高等学校野球選手権大会、通称甲子園)の開会式が、大阪の豊中グラウンドで行われました。
東北から九州の代表など10校が参加し、京都二中が優勝しました。
のちにこの大会は甲子園球場で開かれるようになります。
毎年この時期になると、甲子園では球児たちが全力で白球を追い、見る人に感動と勇気を届けてくれます。
今日はそんな高校野球の魅力を、小説を通して味わえる作品をおすすめします。
〇『北高野球部学生監督ガイ』(本田有明/著・河出書房新社・2016)

物語の舞台は、かつて甲子園の常連として名を馳せた名門高校。
しかし、度重なる不祥事によって野球部は部員募集停止となり、廃部の危機を迎えます。
校長から突きつけられた条件は「県大会ベスト4に進出できなければ廃部」という厳しいものでした。
その無謀とも思える挑戦に立ち向かうのが、ケガで選手としての夢を断念した高校生・朝日奈凱(ガイ)です。
彼は学生監督として仲間たちを率い、限られた時間の中でチームを再生させようと奮闘します。
甲子園を目指す高校球児たちのひたむきな姿は、夏の大会をテレビで応援する私たちの胸にも重なります。
一球にかける思い、一度しかない高校生活の重み、仲間とともに汗を流す時間の尊さが、物語全体から伝わってきます。
野球に詳しくない人でも、人間ドラマとして十分に楽しめる作品です。
勝つことだけが価値ではない。困難に立ち向かい、仲間と支え合いながら前へ進むことこそが、本当の成長につながる――そんな高校野球の魅力を、この一冊は教えてくれます。
8 月18日の高校野球記念日に、ぜひ手に取っていただきたい、おすすめの一冊です。


